小学生の授業でも取り入れられているSDGs。皆さんは日頃どんなことを意識されていますか?ネッツトヨタ中部でも様々な形でSDGs活動の取り組みを行なっておりますが、今回は、前回取材したPEACeさんと何度か活動を共にしている、南山大学SDGs普及啓発団体CLOVER(以下、CLOVER)にインタビューしてきました!
会長の本田さん(南山大学大学院、中央左)
共同代表の赤星さん(南山大学総合政策学部、左)
共同代表の平野さん(南山大学総合政策学部、中央右)
副代表の塚原さん(南山大学総合政策学部、右)
2021年8月に現会長の本田さんが設立されたCLOVER。主にSDGsについて学ぶ場の提供などの活動を通して、SDGs活動のさらなる普及を目指しているとのこと。本田さんが設立時に所属していた南山大学総合政策学部のメンバーが多いようですが、今では様々な学部の生徒や留学生も所属し、約280名のメンバーが所属しています。
本田:
大学1年生の時にボランティアサークルなどに所属していたのですが、コロナ禍となり様々な活動が自粛となりました。その期間に何か新しいこと、より多くの人に関わってもらえるものを考えていたら、SDGsにいきつきました。SDGsは持続可能の観点のもと、様々な目標が設定されていて、その目標の数だけ関わってくれる人が増えると考え、設立しました。CLOVERをみんなのはじめの一歩にしたいと思っていました。
赤星:
SDGsの授業を受けた時に、自分も何かをしなきゃダメだと使命感を感じました。そんなときにちょうど本田さんに誘われて加わりました。こうやって実践する道があるってことを示したいなと考えています。
平野:
SDGsと密接な知識が身につく総合政策学部の授業が好きですが、それを実践できる場所がないなと感じていました。そんな時にCLOVERに出会って、ここなら行動に移せると感じて活動に加わりました。
本田:
昨年6月にCLOVER主催で行った地域連携SDGs交流会が印象に残っています。お世話になっている中高やSDGs活動に精力的に取り組んでいる企業を集め、交流と報告の場を作りました。普段交わることのない人たちが精力的に交わる場を作れて、CLOVERの活動目標である連携と協働の架け橋になれたことが、とても嬉しく、やりがいを感じました。
赤星:
僕は去年1年を通して、様々な人を理解し、言葉を伝える難しさが印象に残っています。いろんな活動がある中で、それだけいろんな人と行動を共にしますが、それが中高生から企業の方と様々です。そこには何も知らない子から詳しい人、いろんな活動に積極的な人から、営利目的な人まで多種多様。各々を理解する視野を持つことと、伝える言葉を考えるのに苦労しました。
平野:
エシカルマルシェが印象的でした。ハンディキャップを持った人々が作った商品を売るイベントでした。企業や福祉事業者の方々と擦り合わせて、どのようにして商品の素晴らしさを伝えるかを考えるのが苦労しました。でも、新聞に載ったり、多くの方々から感謝の言葉があったりと、反響をたくさんもらえてとても嬉しかったです。
本田:
今年も変わらない点で言えば、SDGsの啓蒙活動を通して、様々な人たちを繋げる点は変わらないです。中高生とのワークショップや企業との取り組みがそれになります。特に中高生たちへの教育はすでにいくつかお話をいただいていて、力を入れていきます。さらに、メンバーからやりたいことが寄せられているので、それらをなるべく実現させて、とにかくいろんなことに挑戦します。
赤星:
僕は代表として内部の活動に注力しようと考えています。プロジェクトメンバー同士の仲は自ずと深まっていくのですが、プロジェクト間の仲が全然深まらないのが悔しい。横の繋がりをもっと深くしていくための計画をしていきます。
平野:
中高生との交流に力を入れたい。僕たちの普及活動を機に、SDGs活動に取り組んでくれるが、自ら課題解決に取り組む人がわずかです。当事者意識を持ってもらえる活動をしていきたいです。
本田:
CLOVERはSDGsの啓蒙活動が主な活動内容になります。そこにはリアルなワークショプの開催などの他、SNSでの発信を通して、SDGsをより多くの人に知ってもらうことも含まれます。もちろんSNSを通してリアルイベントにも参加してもらいたいとも考えていますが、やはりSNSの発信力はすごいです。
中高生との交流を多く行うのは、やはり未来を担うのは子供達だと思うからです。CLOVERの中にはLOVEが隠れていて、実は子供達に愛を与えたいという気持ちが込められています。子供達自身にも当事者意識を持ってもらえるように、ワークショップを通して、SDGsに触れてもらう機会をどんどん提供したいと考えています。
本田:
地域社会から愛され、信頼される継続的なまちづくりへの貢献という部分に共感できます。CLOVERもSDGsという観点からみんなを繋げて、社会問題にみんなで取り組んでいく社会にしていきたいという思いを持っています。その架け橋になるのがCLOVERであり、いろんな活動の起点を目指しています。また、中高生の受け入れという部分にも共感できまして、僕たちも中高生への教育には力を入れているので、お役に立てることがあればぜひ力になりたいと思います。
本田:
どんなこともはじめの一歩が難しい。中高生のみなさんは本当に日々いろんなことを考えていて、その分いろんな情報に触れていると、ワークショップを通して感じています。そんなみなさんにとって大事なのは、興味を持ったことを何でも調べてみること。興味を持ったままにしておかないで、ぜひ何でも調べて、できれば行動に移してみて欲しいです。
赤星:
SDGsってなんだろ、難しそうと、そこで止まってしまう人が多いなと感じています。SDGsはそんなに難しくなくて、身近なところにいっぱい課題はある。まずは知ること、意識することが大事。調べる習慣をつければ実践できることもきっとあるはずです。
平野:
学生のうちに失敗をしておくべき、これは学生にとって大きな味方になる言葉です。失敗を恐れて挑戦しないよりも、挑戦して得られるもの、さらには失敗からしか得られないものがいっぱいあります。そこから何を学べるのかが大事です。だからいろんなことに挑戦してほしい。考えるよりもまず行動、いろんなことに挑戦してください。