eモータースポーツプレーヤーVERSUS e-SPORTS TEAM所属坂原 優太(さかはら ゆうた)さん 19歳
<受賞歴>
・2022全国都道府県対抗・eスポーツ選手権
グランツーリスモ部門 U-18愛知県大会 2位
・2022 e-Sports86チャレンジin愛知 チャンピオン
・2023全国都道府県対抗・eスポーツ選手権
グランツーリスモ部門 U-18 愛知県1位 中部エリア2位
・SimShopChampionRace season1 チャンピオン
・2024 全国都道府県対抗・eスポーツ選手権
グランツーリスモ部門 U-18 愛知県3位 など
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームやテレビゲームを使った競技です。eスポーツには格闘ゲーム、チーム対戦ゲーム、スポーツゲーム、シューティングゲームなどさまざまな種類のゲームやソフトが採用されています。
その中でもグランツーリスモ7などのレースゲームを使用するeスポーツをeモータースポーツと呼ばれています。
サッカーやテニスのように大会が開催され、2026年に愛知県で開催されるアジア競技会(アジア大会)ではeスポーツが正式な競技として採用されることが決定しています。
2024年4月には名古屋で「ASIA esports EXPO」が開催され、eスポーツの最前線や大会に向けた取り組みが紹介されました。
坂原選手はその中のグランツーリスモ部門で結果を残すeモータースポーツプレーヤーです。
初めはeスポーツを始めようと思って始めた訳ではありませんでした。父の影響でサーキットをカートで走ったことがあり、そこでモータースポーツに触れたことがきっかけです。
当時はカートを運転する楽しさや、疾走感、タイムを出す達成感からどんどんのめりこんでいきました。
カートは小学校の低学年から本格的にスクールに通い始めて、小学6年生まで行い、2017年にはTOYOPET SLカートミーティング瑞浪シリーズTIA Jrチャンピオンになり、同年にTOYOPET SLカートミーティング全国大会TIA Jr 4位まで結果を出せるようになりました。
なので、eモータースポーツを始める前に、本格的にカートにのめりこんだところがスタートです。
正直にいうと記憶はないのですが、家族からは幼稚園の時に家にあったグランツーリスモ4を父の膝の上で遊んでいたのが最初だって聞いています。
家にレースゲームに触れる環境があったので、カートをやりながらも家ではよく遊んでいました。ものごころついた時から身近にあったのでレースゲームは幼馴染みたいな存在です。
当時はまだゲームで遊んでいる感覚だったのですが、グランツーリスモ5をやるようになってから、どんどんのめり込んでいきました。
小学6年生でカートを卒業して、カートやレースとは少し遠ざかっていたのですが、中学生の時にグランツーリスモSportsの公式大会があり、参加してみたらレースでいい結果が出て、のめり込んでいくうちにカートで走っていた充実感がゲームの中でも味わえて「楽しい!」となり、本格的にレースゲームを始めました。
僕は今愛知県に住みながら兵庫県姫路市にあるVERSUS Racing Simulator ProShopが運営するVERSUS e-SPORTS TEAMに所属しています。
こちらのチームには、2022年に開催されたe-Sports86チャレンジin愛知でチャンピオンになったことで声をかけていただきました。
その時はちょうど、一人で練習することに限界を感じていた時期だったので、そのお誘いを受けてVERSUS e-SPORTS TEAMに加入しました。
愛知県にいながらも兵庫県のチームに入ることができるのはオンラインを上でやりとりや練習ができるeスポーツならではだと思います。
チームに入ると色んなメリットがります。一般では出れない大会にエントリーをすることができたり、チーム内で持っている情報を共有できたり、スポンサーユニフォームが提供されたり、マネージャーが大会エントリーをしてくれ、大会情報も共有してくれるので、より集中してレースに出られる環境を整えてくれます。
その中でも1番チームに参加して良かったと最も思えるのは、高いレベルのチームメンバーと合同練習ができることです。
特に一人では集団でのバトルや追い抜き、ブロックの練習ができないので合同練習の中で色々試すことができてとてもメリットを感じました。
また、他のメンバーからもアドバイスをもらうことができたりゲーム内の細かなセッティングなども情報交換できることもとても大きいです。
「繋がり」だと思います。eモータースポーツだけでなく、eスポーツはインターネットに繋ぐオンラインゲームがほとんどです。そのため、全国、世界の人と簡単につながることができます。
また、リアルなスポーツと違い、場所や時間を選ばずにみんなと集まってワイワイガヤガヤとボイスチャットで学校での相談をしたり、相手の相談に乗ったり、ゲームの中での繋がりでも、リアルな友達以上に時間を過ごして未だに一緒にゲーム内で走ったりもします。
ゲームで知り合った友人たちと大会で実際に会ってリアルな友達になる人もいます。eスポーツをやっていたからこそ信頼できる仲間に巡り会えたと思っています。