2013年からスタートした毎月28日開催の「東別院てづくり朝市」が2020年7月から毎月8、18、28日開催の「東別院暮らしの朝市」にリニューアル。スタート当初から変わらず、“てづくり”をテーマにし、作り手が直接販売するということを大切に、東海地方最大級の定期市として人気を集めています。
「基本的にオーガニックをキーワードにした出店者さんが多いのが【8日】、先駆的で若手作家さんが多いのが【18日】、老舗の安定感のある出店者さんが多いのが【28日】ですね。」
また曜日開催ではなく、日にち開催なのも特徴的。「平日にあたったり、土日にあたったりするので、どの層にも楽しめるようになっています。土日の方が家族でレジャーに来るような感覚で賑わいますし、逆に平日は買い物として来るリピーターの方が本当に多いです。」
会場となる境内には、新鮮なお野菜をはじめ、からだにやさしい調味料や加工食品、パン、焼き菓子、ハンドメイドアクセサリー、雑貨まで暮らしがさらに豊かになる品々がたくさん。さらにキッチンカーで出来立てのフードを味わうこともできます。“暮らし”の朝市だからこそ、極力何でもあるという方針を大切にしているそうで、今ないのは肉屋・魚屋ぐらいとのこと。またキッズスペースも完備しているので、子ども連れでも安心。
生産者が直接販売する無農薬野菜や、海を守る洗剤、住んでいる土地の柑橘を丁寧に仕込んだ酵素シロップで作るドリンクなど、エシカル消費*やサスティナブルに関連するものが豊富。(*エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと)
これらはSDGsの12番《つくる責任 つかう責任》に繋がっています。
いきなり環境のために! 等と高い意識をもって取り組むことは大変なので、まずは自分の身の回りの範囲内で、始めやすい&継続しやすいSDGsのアイディアを朝市で見つけてみてはいかがでしょうか。
「お茶所(おちゃしょ)で面白い企画をやっていきたいと考えています。」お茶所というのは境内にある古い建物のこと。飲食店の営業許可を取得し、屋根も電源もあるので、これまではできなかった企画が増やせそうとのこと。昨年は、全国的に人気を集めるかき氷屋を集結させた〈かき氷パーラー SHINRAN〉を開催したそう。
「今までとは違うご飯ものができるようになったので、買い物だけじゃなくもう少しお楽しみも増やせたらいいなと思っています。」
今後もさらなるパワーアップが期待できる【東別院暮らしの朝市】。文字通り、人々の“暮らし”に寄り添う朝市で、暮らしをさらに心地いいものにしてくれるヒントを見つけてみては。