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「色々な分野で活躍する中学生や高校生」「これから必要になる分野」などをネッツトヨタ中部が紹介

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「パティシエってどんな仕事?」

前回のteeNs Vol.23でお伝えした「大人になったらなりたいものランキング」。
中学生女子部門の第6位に輝いたパティシエというお仕事。
なんと、小学生以下のなりたいものランキングでは、2021年、2017年、2015年に第1位に輝く、圧倒的に人気のお仕事です。
では実際にパティシエになるにはどうすればいいの? パティシエってどんなお仕事なの?
今回のteeNsではパティシエに密着取材をしてきました!

お話をうかがったのは、この人!

村田 直城

大阪あべの 辻󠄀製菓専門学校を卒業

岐阜県内の洋菓子店、和菓子店、ホテルのレストラン、パン屋などで10年以上の経験を積み、2017年に岐阜県御嵩町にPâtisserie LANDをオープン。

シンプルで素材の味を引き出すケーキは、多くの方に愛されています。

「パティシエを目指したきっかけは?」

小さな頃からお菓子が大好きでした。ケーキ屋さんにいくとショーケースにいろんな種類のケーキがたくさんあって、ワクワクしたことを覚えています。
そんなケーキやお菓子は「自分で作れる」ということを知り、実際に作ってみたらそれが楽しくてパティシエになろうと思ったのがきっかけです。

「パティシエの1日のスケジュールを教えてください」

パティシエの1日はとても長いです。特に僕の場合は自分でお店を持っていて、ほとんどのことを自分でやっているので、余計に時間はかかっていると思います。
ホテルや会社に勤めているパティシエの方は自分の時間は取れているかもしれないですね。
それでもこうやって一人でやるのでは、全てのケーキやお菓子を最初から最後まで自分で作りきれる楽しさや、実際にお客様と触れ合って販売ができる喜びがあるからです。

「パティシエになるにはどうすればいいの?」

まず、パティシエになるには国家資格である「製菓衛生師」という資格が必要です。
この資格を取るためにはただ、家で勉強やお菓子作りをしているだけではダメなんです。受験資格を得るためには、
①都道府県が定める学校で1年以上必要な知識と技術を習得する。
②2年以上菓子製造業に従事する。
のどちらかの条件を満たしていないと、受験することすらできません。
なので、パティシエとしてすぐに働きたい!と思ってもなかなか道のりは険しいんですよ。

「どの道でパティシエになるのがおすすめですか?」

僕は専門学校を卒業するのが一番の近道だと思います。もちろん2年以上アルバイトなどの形で仕事をして、受験資格を得ることも可能です。ただ、最初の数ヶ月~1年は生地に触ることすらもできないかもしれません。
専門学校であれば、食品や衛生、栄養に関する正しい知識や製菓技術を学ぶことができ、しっかりと経験することができます。
とはいえ、専門学校に入ったからといっても、大学などに比べると期間はとても短いので、しっかりと勉強や技術を磨く努力は絶対に必要です。

「パティシエをするために日頃からどんな勉強をしていますか?」

普段から、今の季節にはどんな果物が売っているか?流行ってる食材はどんなものがあるか?などのリサーチはかかせません。
そのためには、休みの日でも色々なケーキ屋さんに行って食べ歩いたり、新しい食材を探しに行ったりしています。
特に僕の場合は、洋菓子だけでなく和菓子屋やパン屋も経験していて、和菓子屋時代の経験を活かした、小豆や抹茶を使ったケーキや焼き菓子は得意です。また、パンが焼けるパティシエなので、少し前に流行したマリトッツォも商品としてお店で出して大人気でした。
他にも御嵩町にある東濃実業高校の生徒と一緒に、上之郷中学校の生徒が栽培した茶葉を使った焼き菓子の開発など、地元の名産を地元の学生と一緒に盛り上げるための商品作りの勉強もしています。

「パティシエに憧れるteeNsの皆さんへのメッセージ」

楽しそうなイメージですが、大変で厳しく、拘束時間も長いので、体力も必要です。楽しそうという気持ちだけで続けるのは難しい職業です。
自分のイメージしたケーキを作る楽しさ、それを販売して、お客様から喜びの声を聞くと、とてもやりがいを感じます。
自分がどうしてパティシエになりたいのかという強い想いを大切にし、それを忘れないように、パティシエ(パティシエール)を目指して欲しいと思います。
技術を身につける事は簡単ではありませんが、しっかりと経験を積んでプロになって下さいね!

今回の密着取材でパティシエという仕事がとても素敵な仕事だというのが分かりました。また、取材を経て、お菓子作りには、果物の取り扱い方など、食品の正しい調理法を学ぶことも大事だと感じました。

また、様々な経歴をもつパティシエとして、その時代ごとに培った経験を洋菓子に詰め込むことで、自分が経験してきた多くのことを活かして今の仕事につなげるという「経験すること」の大切さを感じる密着となりました。

素敵なお菓子と出会えるケーキ屋さん「パティスリーランド」、ドライブしながら遊びに行ってみてください。

パティスリーランド

〒505-0125

岐阜県可児郡御嵩町伏見848番地

営業時間 10:00~19:00

定休日 水・木曜日(臨時休業あり)

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