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テクノ東郷 職業体験リポート!
愛知県愛知郡東郷町にあるテクノ東郷は、板金や塗装修理を主に修理工場です。テクノ東郷では、ネッツトヨタ中部の各店舗で、お客様からお預かりした大切な車のキズやへこみの修理、事故車の板金・塗装などを行う拠点です。
板金とは、車がへこんだり、形が変わってしまった時に、元の形に直すことをいいます。
今回の職業体験では、2日間に渡り、テクノ東郷での修理工場の仕事の見学や実習体験を行いました。
職業体験をするのは、東郷町立諸輪中学校に通う4名の生徒。(写真の中心4名)
今回の職業体験は、中学校で行う職業体験学習の一環として、生徒自身で体験先を選択し、体験先の調査、生徒自ら事前に電話での体験受け入れ依頼をするなどをして実現しました。
今回の体験で講師を勤めるのはテクノ東郷 ボディリペアグループ塗装担当の山家エンジニア(左)と、板金担当の小坂井エンジニア(右)。
今回は2日間に渡る職業体験を行います。1日目は座学を中心に、テクノ東郷の仕事についての勉強と工場内の見学をしました。2日目は実技を中心に、スプレーガンでの塗装体験、スプーンを作る板金体験を行いました。
今回のレポートでは、2日目に行われた実習体験に密着します!
朝は9時に集合し、エンジニアスタッフと同じ制服に着替えたら、1日の流れを講師の2人から説明を受けます。全員で仕事場の掃除を行い、朝礼ではラジオ体操、KY活動、社内クレドの唱和、各部の作業の進み具合の報告を聞きます。全員で気持ちのよい挨拶をして実習スタートです。
※KY活動:K(危険)Y(予知)活動といい、仕事中の事故に繋がる危険を予知し、共有することで事故防止につなげる取り組み。
※社内クレド:企業が掲げる行動指針や理念。
午前中に行う塗装実習では、実際の塗装作業に移る前に調色室で塗装の勉強をします。
調色室には多くの塗料があり、安全のために全員で防毒マスク、防護メガネを着用しながら説明を聞きます。
トヨタ車に多く使われているシルバーカラー「1F7」を作るために、銀色塗料をベースに青、白、黒など5種類の色で作られていることを学びました。
その後はスプレーガンを使って、テストピースへの吹き付けを行いました。上手く塗装するために、コツや手直しの方法を山家エンジニアに聞きながら何度も吹き付けを行い、上手く完成させることができました。
<体験メモ>
テストピースとスプレーガンの距離が近すぎてはいけない、吹き付ける時間も均等にしなければいけないなど、考えることが多くて難しかった。
スプレーガンが想像よりも重くて驚いた。
※調色室:塗料を混ぜ合わせ、必要な塗装材料を作る部屋
※テストピース:正しい塗装材料ができているか、確認するために試し塗装する厚紙
ここからは、板金実習を先に行うチームと塗装実習を先に行うチームの2つに分かれて実習を行います。
板金実習では、くぼみのついた型を使って、平たいスプーンの形をした金属板を木ハンマーで本物のスプーンの形になるよう、先端が丸みを帯びた形になるまで叩いていきます。
防護メガネを着け、木ハンマーで叩きますが、想像以上に強く叩く必要があり、スプーンがとんでいかないように、しっかりと押さえながら作業をします。
いい形にするために、どこを狙って叩くと良いかや、大振りになると叩きたい位置がズレるので、小ぶりで強く叩くなど、小坂井エンジニアから板金のコツを聞きながら作りました。
<体験メモ>
どこを叩くと綺麗な形になるか、自分で考えて角度や強さを調整するのが難しかった。
曲げる、形にするなど、スプーンでこんなに大変なんだから、車でそれをやるのはもっと大変だと思う。プロはすごいと思った。
塗装実習のチームは、さきほど調色室で制作した「1F7」カラーを、実際に車を塗装する塗装ブースの中で塗装をします。
塗装をする前に、「足つけ」という綺麗に塗装するための作業を行います。プラモデルの塗装面を#1500のスポンジでわざと傷をつけ、塗装を乗りやすくします。いろんな角度でプラモを眺めながら足つけを行い、山家エンジニアにチェックをしてもらいます。角度がついているところや、出っ張った部分など、足つけが上手くできていないところをプロ目線でチェックしてもらいました。
足つけが終わり、乾燥させて塗装ブースへ。テストピースとは違い、凹凸があるプラモデルを綺麗に塗装するのは難しい作業でした。
<体験メモ>
1箇所だけ厚く塗りすぎてしまったところができてしまって悔しいけど、とても楽しかった。
塗装は塗ることも大事だけど、それ以上にその準備をすることがとても重要だということを知れた。
職業体験を終えて、講師への質問コーナーや2日間の感想を述べるなどの、交流をしました。
質問コーナーでは、「車を修理する時に、なぜ壊れていない部分も取り外してしまうのですか?」、「この仕事をしていてどんな時が楽しいですか?」、「この仕事を始めて失敗してしまったことはありますか?」、「この仕事に就くにはどんな勉強をすればいいですか?」など次々に質問が飛び出していました。
感想では、「今まで見たことがない仕事を実際に見て、体験できたのが良かった。」、「体験しないと分からないことばかりで、それを見るだけじゃなく、体験させてもらえて嬉しかった。」、「作業は全て繋がっていて、準備をすること、後の工程の人を考えて作業をすることが大切だと学んだ。」、「今まで考えていなかったけれど、板金や塗装の仕事に就くことも将来の夢になりそう。」など、2日間の体験を締めくくる感想を話してくれました。