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様々なプロスポーツの試合で活躍するスタジアムDJという仕事を知っていますか?
サッカー、野球、バスケットボール、フットサルにバレーボールなど日本には多くのプロスポーツがあります。
会場に応援にきたファン、サポーターのみなさんを盛り上げるスタジアムDJというお仕事。
スポーツによって、会場によって、チームによって役割は少しずつ違いますが、
今回は岐阜県全42市町村をホームタウンとするサッカークラブFC岐阜のスタジアムDJにフォーカス!
FC岐阜 スタジアムDJ 久世良輔 さん
2017年からFC岐阜にてスタジアムDJを務める久世さんは、スタジアムDJ以外にもラジオパーソナリティ、イベントやケーブルテレビ番組の司会業、岐阜県春夏高校野球のMCや音楽活動など様々なジャンルでマルチに活躍しています。
スポーツが大好き(観る専門)な久世さんは、サポーターとしてFM GIFUの自身の番組でFC岐阜の話を熱く語っていたところ、FC岐阜よりFM GIFUを通して正式にスタジアムDJのオファーがありこの仕事に就きました。
実はスタジアムDJという仕事をこうやって外部の媒体で取材してもらうのは、初めてなんです。teeNsを見ている中高生たちも、スタジアムDJという仕事があるって知らない人がほとんどなんじゃないかな?って思います。
試合にはホーム戦(自クラブの本拠地での試合)とアウェー戦(対戦相手の本拠地での試合)があって、僕らスタジアムDJはホーム戦で仕事をします。
仕事は、キックオフまでに会場で用意されているイベントやセレモニーの司会に始まり、入場時の選手紹介、選手交代や練習時間のアナウンス、ボランティアスタッフやチアチーム、ボールボーイ、救護スタッフなど一緒にスタジアムを盛り上げてくれる仲間たちの紹介など、スタジアムのスピーカーから流れてくる声のほとんどを担当しています。
現在は僕を含めて2名でFC岐阜のスタジアムDJを担当しています。
紹介にもある通り、僕は観客として2010年頃から徐々にスタジアムに通うようになり、サポーターという立場が最初にあった中、この仕事を任されたので、応援している大好きなチームを間近で見られるという嬉しさがまずあります。
あとは、会場でサポーターのみなさんが一丸になっている姿や、初めてスタジアムに来た人が「生でサッカー観るの楽しかった!」なんて声を聞いた時には、本当に嬉しく思います。
僕はサポーターの想いも、クラブの想いも分かる立場だからこそ、自分が担当する毎試合が真剣勝負だし、力をこめ過ぎて試合終了後はヘトヘトになるけど、そこで感じる疲れもやりがいのひとつです。
僕には「目指すスタジアムDJ」というものがあって、試合の主役は選手とサポーターのみなさんなので、スタジアムDJは主役のみなさんを影ながらお手伝いすることを目指しています。もちろん、選手紹介では声を張ったり、イベント時やウェルカムトークでは人前に立つこともありますが、会場に来たみなさんが自然に試合に入り込める空気を作ること、誰目線で仕事をするかを考えながら仕事をすることが一番大切なことだと思っています。
ただ、このコロナ禍は本当に考えさせられて、サッカーにはチームによってチャント(応援のためにサポーターが歌う歌)が何曲もあるんだけど、声出し応援禁止の時期には、「このままではサポーターがせっかく想いを乗せて作ってきたチャントが忘れられてしまうじゃないか?」という焦りがあり、試合前に僕がチャントを歌うという形をとり始めました。
※写真は、どの試合でどのチャントを歌ったかをメモしたスマホ
業務的なことでいうと、キックオフ(試合開始)の時間はあらかじめ決まっているので、その時間を守ることを一番重要としています。
そのために、キックオフまでに行われるイベントを円滑に進めることが大切です。かと言って早くやれば良いというものでもないんです。早くから会場にいるみなさんが待ってる間も楽しめるように考えられ、イベントスケジュールが作られています。スケジュールの前後の繋がりを意識して、会場にいる方々に伝わる、楽しんで貰える速度と言葉で進めることが大切です。
特に選手紹介は、スタジアムの盛り上がりに直結するので、会場の拍手や声援を聴きながら感覚的に間を取ったり、声の強弱をつけることを大切にしています。
僕はスタジアムDJという仕事の他にも様々な仕事をしています。そのすべてで言えることは「自分に嘘をつかない」ということです。自分が楽しいと思っている?自分がやりたいと思っている?本当はやりたいことじゃないんじゃないか?自分の心と相談しながら嘘をつかずに生きていくこと。
そして、自分を必要としてくれる人と一緒にいる(仕事をしていく)こと。誰でもいい仕事ではなく、自分を頼ってくれる人がいることは本当に幸せなことです。
そのためには、多くの人と関わって、様々なことにチャンレンジして、いろいろな価値観に触れ、自分を育てる経験をしていってください。