「学生のSDGs活動にフォーカス!」

小学生の授業でも取り入れられているSDGs。皆さんは日頃どんなことを意識されていますか?ネッツトヨタ中部でも様々な形でSDGs活動の取り組みを行なっておりますが、今回は、名古屋国際中学校・高等学校のSus-Teen!(以下、サスティーン)にインタビューしてきました!

今回取材したのはこの人たち!

3年生 水谷 瞳来さん(前部長)

2年生 伊藤 志穏さん(現部長)

2年生 キム・ソジョンさん(部員)

イベント出展の合間に、今のサスティーンの話やサスティーンの昔話、活動にこめる想い、今日のイベントの様子など、幅広く答えてもらえました!

どんな活動をしているの?

伊藤:サスティーンはSDGsを軸に活動しています。企業などとアップサイクル製品の企画開発をしたり、SDGs啓蒙のため、イベントに出展したりしています。小学校への出前授業や昨年優秀賞を獲得した、SDGs実践コンテストのイベント運営にも今年は関わっていて、SDGsのために部員がやりたいと思ったことにどんどん取り組んでいます。今は酒瓶の破片を使ったアップサイクル商品の企画をやったり、また、コルクの端材を使って、初代サスティーンが考えたテニスボール植木鉢をアップグレードさせたりしています。部員は50人ほどです。

昔のサスティーンは...

水谷:私が中学1年生のときは有志団体で自分たちだけでできること、公の団体としかできないことに取り組んでいました。何から始めて良いか分からずに、ただがむしゃらに取り組んでいる感じでした。そんな時に、とあるイベントでSDGsってなんだろう?というテーマで説明会をすることになりました。そこからいろんなイベントに出展するようになって、いろんな人と関わって、企業さんなどからお話をいただけるようになっていきました。

Sus-Teen!に加わったのはなんで?

水谷:私の誕生日が実は3月11日、震災の日なんですね。自分の誕生日に自分よりも小さな人たちが甚大な被害にあっていると感じた時に、人のために活動したいと漠然と思い、復興支援や教育活動に関わりたいと考えました。また、私がセクシャルマイノリティで、どうしても我慢をして生きていて、素直な自分でいられる場所が欲しいと感じていました。そんな時に、サスティーンの先輩たちが自分たちの興味のあることに取り組んでいる姿を見て、私のやりたいことをやれて、頑張っている人の中なら素直な自分でいられると考えて、入部しました。

伊藤:中学卒業手前でコロナ禍に入って、オンライン授業への変更、海外研修も無い1年になりました。自分には何も無いと感じてしまった時にサスティーンを知り、行動を起こしました。何か大きな目標があったわけじゃないけれど、自分の視野を広げるためにと考えていました。入部したら、いろんなところに出て、プレゼンをするようになって、自分のことを知っている人が増えました。その人たちに声をかけてもらえるのが、今では本当に嬉しいです!自分がイベントが好きで、考えて実行するのが好きなんだなと感じながら取り組んでいます。

キム:私は実は中学1年生の時に1度退部しています。でも、顧問の黒宮先生に声をかけてもらって、高校1年生の時に再入部しました。1度目の入部の時の経験が、すごく自分のためになっているなと気づいたと同時に、何もしていない自分と、サスティーンのメンバーたちの輝きに気づいて、また入部したいと思いました。今の自分もきっと輝けていると感じています!

今日のイベントの様子は?

伊藤:今日の出店にはサスガチャのパワーアップバージョンを持ってきました。サスガチャは、SDGs17個の目標のボタンのうち、自分が興味のある1つを押すと景品が出る仕組みです。今のは4代目なんですけど、なんと統計まで取れます!今回はその景品に心葉(こころば)を入れてます。心葉は起業家さんなどにインタビューする企画の、sus-bito(サスビト)の際にもらった名言を印刷したもの(画像参照)のことです。物ではなくて言葉の方がグッときて、誰の言葉かってのも楽しんでもらえたら良いなと思っています。ちなみにサスビトは、先代たちが昔取り組んでいたもので、新旧コラボなんです!他にもこれまで作ってきたアップサイクル製品の展示もしています。

水谷:コンサルタントの方が「無償の愛」を引いた時に、「初心を思い出した」と言っていて、私はコンサルタント業に興味があるので、私もその言葉を大事にしようって感じました!

サスガチャに興味があります!

水谷:今のサスガチャは4代目で、実は1代目はゴミの分別促進のために作られました。文化祭の時に出して、普段以上のゴミが出ることへの対策として生まれて、景品として、メンバーたちのいらないものを景品にしていました。2号機と3号機はモリゾーとキッコロがモチーフのものでした。最初はゴミの分別やゴミ処理の大変さを伝えるものでしたが、SDGsに興味を持ってもらうものへと変わっていき、今の4号機では統計が取れるようになりました。統計データは出前授業などに活かしています。様々な場所でイベントをやるんですが、年代と場所によって特色が出て面白いんです!子供は分かりやすく海に、大人は経済やコロナ禍で医療に興味を示す人が多いとか、広島なら平和に偏るとか。統計を取ってみて気づくことが数多くありました。

普段はどんなことしてるの?

キム:普段の全体活動は週1回の全体ミーティングです。そこで全体に必要な共有ややりたいことを募ります。「こんな活動があるけれどやりたい人いますか?」と募集をして、手を挙げた人でグループを作り、あとはグループで活動をするのが主な流れです。基本的には個々の判断、やりたいって気持ちを尊重して、自由に活動をしています。でも、企業さんとの商品開発とかになると、少数精鋭で密に活動をすることもあります。そんな時は毎日のようにグループ活動をする場合もあります。

読者のteeNsにメッセージ

キム:何か夢中になれるものを見つけて欲しい!そのためにいろんな人に相談してみたり、興味のあるものをリサーチしてみたりして欲しい。例えば部活動に入っていないなら、興味のある部活や友達の部活を覗いてみるとか、なんでも良いから触れるってことを、日頃から意識してみて!

伊藤:なんでも思いついたらとりあえずやってみる、これが大事です。時間は間違いなくたっぷりあるので、まずは何も考えずにやってみて。やってみてから考えれば良いです!

水谷:失敗を恐れないで欲しい!今の私たちには守ってくれる人がいます。今だからこそいくらでも失敗できる。部活動を通して、私と同じ、いろんなマイノリティな子達に出会いました。この言葉も、そんな子達に届けば良いなと思っています。

ネッツトヨタ中部のSDGs活動

今回の取材で出ましたゴミの削減やアップサイクル。ネッツトヨタ中部も様々なSDGs活動に取り組んでいます。清掃活動や地球温暖化対策に向けた活動を続けて、ゴミと呼ばれるものが限りなくゼロに近い社会になったら良いですね。今後も社会のためになるSDGs活動を継続的に実施していく予定です!