小学生の授業でも取り入れられているSDGs。皆さんは日頃どんなことを意識されていますか?ネッツトヨタ中部でも様々な形でSDGs活動の取り組みを行なっておりますが、今回は、ビニール傘使い捨て防止を目指した商品を開発した、金城学院大学 都築ゼミの学生にインタビューしてきました!
金城学院大学 国際情報学部 都築ゼミ
竹内 茉夏さん (3年生、ゼミ長)
小池 梨紗子さん(3年生)
武井 彩名さん (2年生)
3人とも活動に熱心で、とても多くのことを語ってくれました!
「Rella」はアンブレラから取っていて、”小さい”という意味だという。親しみやすく、可愛くてポップな印象を与えたいという思いを込めたらしい。
そんなRellaはどのようにして生まれたのだろう?
竹内:Rellaは2022年後期のゼミ活動の時に私たちが考案して作成した、傘のハンドルカバーです。SDGsの観点から、ビニール傘の使い捨て防止を促進するための商品です。ただ使い捨て防止を目的にしているだけではなく、愛知の布産業活性化のために、地元企業の布を採用したり、障害者就労支援の施設を利用したり、幅広いSDGs活動を、Rellaを通して行っています。
小池:一宮の宮田毛織さんはとても良い布を生産されています。その生地が愛知で作られていることを知らない若者がとても多い!だから、Rellaを通じてもっと知ってもらいたいという想いがありました。
武井:有松絞りも同じです。とても手間暇のかかった素敵なものなので、多くの人に知ってもらうきっかけにRellaがなれるようにと思って活動をしています。
竹内:ゼミでビニール傘の使い捨てをどうやったら減らせるか?という社会課題に取り組むことになったのが、そもそものきっかけです。どうしたら良いかを考えていたら、カバーを付けて個性を出せば大事にしないかなとなって、Rellaが誕生しました。最初は売れるのか不安で、もっと大衆向けの物にとも思いましたが、先生の助言もあって、突き進むことにしました。そこからは忙しい日々でした。
小池:本当に試行錯誤の日々で、いろんな案が出ました。一番難しかったのは抜けないようにするところ。そもそも企画から販売まで4ヶ月しかない中で1つの商品を生み出すことがとても大変でした。
武井:私はゼミに入るまではマークティングを勉強すると思っていました。でも気がついたらRellaに関わっていましたね。ゼミに入ったときに、そもそも先輩たちのRellaを引き継ぐのかって話にもなっていたのですが、本当に素晴らしいもので、引き継いでもっと浸透させたいと思い、参加しました。
小池:時間がとにかく短かったところ。メンバーが11人いて、連携も大変でした。私は就労支援の人とのやりとりをしていたのですが、メンバーへの共有とかは本当に難しかったです。始まってみれば、障害者さんたちに向けた説明書や指示書が必要だったり、実は刃物がNGだったりなど、誰もしたことのない作業で問題がどんどん出てきました。密に連絡を取り合ったり、空き時間に集まったりなど、とにかく連携を大事にしました。
竹内:後半は本当に時間がなくて、PRに苦労をしました。制作の面では毛織物を素材にしたり、縫い代にストッパーの役割をさせたりなど、抜けにくくなるさまざまな工夫をしました。そこに時間を使いすぎたのか、後半は授業外で取り組む時間がとても多かったです。裁縫ゼミかと思うぐらいに。とにかくみんなで作業をして、なんとか乗り越えました。
武井:私は先輩たちが作り上げたものをさらに浸透させるのに苦労しました。メディア対応、WEB、ツイッターとか、初めてのことばかりで、誰も分からないことばかり。でも何とか協力して乗り越えて、いろんなメディアにも取り上げてもらえました。SNSマーケやPR、ECサイトの立ち上げなど、いままでやったことのないことが詰まった今年度でした。
小池:とにかく売れて良かった!PRの時間はなかったけれど、学内でとにかくチラシを配りました。最初は学内限定で、食堂の前でひたすら販売をしました。その甲斐もあって、80個を売り切ることができて本当に嬉しかったです。最終的に見た目もとてもしっかりとした商品になったのを見た時に、やりきれたなーと実感しました。
竹内:今年度で100以上の販売ができていて、それが本当に嬉しかった。自分のインスタに頑張って投稿したり、少ない日程で必死に頑張ったり、とにかく時間を費やしたRellaをみんなに買ってもらえた時が、1番やりがいを感じました。
武井:販売した時よりも、研究室で引きこもって作業をして作ったRellaを、使ってもらっているのを見ると嬉しく感じます。授業後毎日のように作業をして、検品と梱包を頑張っていました。チラシも自分たちでデザインして、キャッチコピーも考えて、それが完成した時の達成感はすごかったです。
竹内:第2弾が始まる時にメンバーが増えて、Rellaと一緒に成長しているなと感じました。入ってきてくれた2年生たちがRellaをとても想ってくれていて、すごく力を入れて宣伝をしてくれたときに、立ち上げた責任やブランドを運営しているという自覚ができたのが、大きな理由です。後輩たちが頑張っているのに自分たちがボケっとしてられない!そんな気持ちです。
小池:私はチームでの活動に積極的に関われるようになったところです。今までは受け身で動いてばかりでしたが、都築先生の方針で学生だけで考えて動くことがほとんどの中で、受け身でなんていられなかったですね。みんなとの連携は当たり前で、外部との連携もあり、とても苦労しました。チームで何かに取り組む喜びと、何事にも予想外はつきものってことが、体に染みつきました。
武井:プロセスの大切さを学びました。今までは過程をとてもめんどくさがるタイプで、結果だけを見ていました。でもRellaの活動を経て、例えば有松絞りの現地視察に行き、物の良さを深く知ったり、メンバーとコミュニケーションをしっかり取ることで、ECサイトの案が出たりと、何気ないプロセスにいろんな大切なことが詰まっているのだと感じました。今では話を聞くことの大切さに気づいているし、それを表現するために、前とは使う言葉が変わったなと実感しています。
武井:大学は思っているよりも何倍も自由です。やりたいこととか、いろんな社会活動、社会貢献が、想像の倍以上はできてしまいます!中学校、高校の延長線上に大学があるってずっと思っていましたが、全然そんなことはなかったですね。大学はめちゃくちゃ楽しいところです!
小池:中学校、高校と大学の違いはまさに「評価される点」が違います。一方的に授業を聞いているだけでなく、大学は、先生と対等で、自分から動ける人が評価されます。だからこそ、自分の好きなことをとことん伸ばせたり、好きな環境でのびのび学べたりします。その中で想像もできない人とも関われるし、女子大だからこその自由度もいっぱいあったなと、私は振り返ると感じます!
竹内:自分のやりたいことが見つかるのが大学だと思います。私は今まで明確な目標なく大学まできていました。でも、ゼミに入って、絶対に関わることがないと思っていた有松絞りや社会問題のことを知れて、だんだんと地元の魅力を感じられるようになりました。いろんな環境に身を置ける、いろんな知らないことを知れる、いろんなことに挑戦できる環境に身を置ける、そんな世界がゼミにあって、やりたいことが少しずつ見えてくる大学生活だったと感じます。「やりたいことがないけれど、やってみることができる、その中に自分のやりたいことがあるかもしれない」と思って、いろんな環境に入ってみることが大事です。
竹内、小池、武井:金城大学 国際情報学部、都築ゼミはめちゃくちゃ楽しいので、気になった人はぜひ都築ゼミへー!