ダンスがSNSや音楽シーンを通じて若い世代に広く浸透している昨今。好きなアーティストの振り付けを動画で学んだり、友達同士で踊りを楽しんだりと、ダンスはもはや特別なものではなく、中高生にとって身近な自己表現のひとつになっています。体で音楽を表現する楽しさを求め、習い始める中高生も増えています。
今回は抽選で選ばれた4名がダンスレッスンに初挑戦!会場はスタジオセプト。ヒップホップをはじめ多彩なジャンルを指導するプロのインストラクターにご協力いただきました。
今回挑戦するのはヒップホップ。一見難しそうに見えますが、基礎のステップからひとつひとつ丁寧に積み上げ、最後は4人それぞれの個性を活かした振り付けを披露します。ダンス経験のある子も、まったくの初心者も、スタート地点はみんな同じ。「やってみたい」というその気持ちだけが、今日のレッスンのチケットです。
はたして4人はどんな表情を見せてくれるのか。初心者でも楽しめるレッスンの様子を、ぜひご覧ください。
今回ダンスレッスンに挑戦する4人を紹介!

「今はミュージカルのダンスを習っているのですが、ヒップホップなどにも興味があったので応募しました!憧れている先生のように活躍し、いつかはモデルに挑戦したいです!」

「ダンスは全くやったことがないので正直ドキドキしていますが、せっかくの機会なので楽しんでみたいと思います。」

「ダンスをやってみたいと思っていましたが、習いに行くのは時間的にも厳しかったので参加してみました!」

「ダンスに興味はあったけど、なかなか一歩が踏み出せなくて。今日は思い切って参加しました。どんな感じか体験できるのが楽しみです!」
講師として教えていただいたのは、今回の会場であるスタジオセプトのオーナーであり、自身もダンサーとして活躍するNONA先生です!
ヒップホップをはじめ、Jazz・Lock・Punking・Breaking・Cheer・K-POPなど多彩なジャンルを展開し、キッズから大人まで初心者でも気軽に始められる環境が整っています。高蔵寺・鳥居松・小牧と3つのスタジオを構え、地域の幅広い世代から長く愛されています。
代表のNONA先生をはじめ、在籍するインストラクター陣の実績も圧巻。Legend Tokyo特別賞受賞やSHU-I、lolをはじめとする著名アーティストたちのバックダンサーとしての活動など、第一線で活躍するプロたちが直接指導にあたります。また、年に一度は春日井市民会館の大ホールを貸し切った発表会も開催され、「習う」だけでなく「舞台に立って表現する」機会が豊富なのも魅力です。入会前に2回まで無料体験レッスンも受けられるので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
スタジオHP:https://www.studio-sept.co.jp/
そのスタジオのオーナーとして、また現役のダンサーとして最前線に立ち続けるNONA先生だからこそ、技術だけでなく「ダンスと生きること」そのものを伝えられる指導者です。
今回はダンスのレッスンはもちろん、”好きなこと”を仕事にすることについても熱くお話しいただきました。



レッスンはまず、輪になっての自己紹介からスタート。名前や好きな食べ物、ダンス経験などを話しながら、少しずつ場の空気がほぐれていきます。
はじめは緊張した面持ちだった4人も、話しているうちに自然と笑顔がこぼれ始めました。初対面同士でも「私も未経験だよ」と打ち明け合ったり。輪の中に温かい雰囲気が生まれていきます。
スタジオの壁にはこれまでのショーケースのポスターが並び、ダンサーたちの姿が4人を静かに見守っているようです。
「自分たちもこんな風に踊れるようになるのかな」と、その場の空気が少しずつ期待に変わっていくのが伝わってきます。
NONA先生も会話に加わりながら、それぞれの個性や雰囲気をさりげなく観察。緊張の中にもキラリと光る表情、ちょっとした身振り手振り——この時間が、後の振り付けにも確実に活きてくることになります。




自己紹介が一段落したところで、いよいよ体を動かしていきます。アップテンポな曲が流れ始めると、スタジオの空気が一変。音楽に乗りながら、首・肩・腰・脚と全身をのびのびとほぐしていきます。リズムに合わせて体を動かすこと自体が、早くも楽しい時間になっている様子です。
4人が鏡の前で両腕を大きく伸ばし、体をしっかり開いている姿が印象的です。体を横に大きく倒しながらも口元に笑みを浮かべていて、すでにリズムを楽しんでいるのが伝わってきます。
「こんなにしっかりストレッチするんだ」と驚く様子も見られましたが、体が温まるにつれて動きも自然と大きくなっていきました。
さっきまでの緊張はどこへやら。4人の表情がみるみる明るくなっていきます。


体が温まったところで、基本のステップへ。先ほどのアップテンポな曲から一転、ゆったりとしたテンポの曲に合わせてリズムをとっていきます。
「焦らずまずはテンポに体を委ねてみてください」というNONA先生の言葉通り、4人はゆっくりと音楽の流れに乗りながらステップを踏んでいきます。シンプルな動きの中にも、重心のかけ方や膝の使い方など細かなコツがあり、やってみると意外と難しい。
実際に踏んで見せるステップを、4人が食い入るように見つめます。
鮮やかな黄色のスニーカーが床を蹴るたびに、その足さばきの軽やかさと正確さに目を奪われます。「あの動き、どうやってるんだろう」——見ているだけでは気づけない細かな体重移動が、実際にやってみることで初めてわかってきます。



鏡の前に横一列に並んで練習する場面では、4人の足元の動きがだんだんと揃い始める瞬間があり、スタジオに小さな一体感が生まれていきます。
複雑な足の動きに苦戦しながらも、諦めずに繰り返す姿が頼もしい。
それでも繰り返すうちに少しずつ動きが揃い始め、4人の足元がだんだんと音楽とひとつになっていきます。





基礎を身につけたところで、いよいよ振り付けへ。ここからはインストラクターが4人それぞれの特性を見ながら、一人ひとりに合わせた振りを当てていきます。
リズム感が抜群のある子には躍動感のあるパートを、表現力豊かな子にはしなやかな動きのパートを……というように、その人の個性が自然と引き出されるような構成になっていきます。
写真を見ると、インストラクターが体全体を使って大きく腕を広げて見せる横で、4人も同じ動きを懸命に合わせている様子が伝わってきます。腕の角度まで丁寧に揃えており、その集中力の高さが際立ちます。
隣で踊る先生の笑顔が「そう、その調子!」と語りかけているようです。
「自分にこんな動きが似合うんだ」という小さな発見が、4人の目をきらきらと輝かせます。
苦戦する場面もありながら、インストラクターの的確なアドバイスと4人の頑張りで、少しずつ一つの作品として形になっていきました。



いよいよ、レッスンの成果を披露する時間です。
音楽が流れ始めた瞬間、4人の表情がきりりと引き締まります。これまでのレッスンで積み上げてきたステップ、振り付け、そして自分だけの個性——すべてを出し切る時間です。




床に座って見守る保護者たちの視線が4人に注がれる中、スタジオに音楽が響き渡ります。インストラクターも傍らで静かに見守り、4人の動きひとつひとつに目を細めます。
練習中には苦戦していた足さばきも、本番ではしっかりと体に馴染んでいるのが見て取れます。
腕を大きく広げて全身で音楽を表現。練習中の緊張した表情が嘘のように、のびのびとした動きがスタジオいっぱいに広がります。
ダイナミックに膝を折り、床すれすれまで体を沈めるキレのある動きで会場を沸かせます。それぞれが自分らしい個性を全開にしながら、4人の息がひとつになった瞬間、スタジオに自然と拍手が起こりました。
踊り終えた4人の顔には、言葉にならない達成感と、はっきりとした誇らしさがありました。見守っていた保護者からは自然と拍手が起こり、スタジオ全体が温かい空気に包まれます。
「最初と全然違う!」「こんなに短時間でここまで踊れるとは思わなかった」
自分の体ひとつで音楽を表現する喜びを知った4人にとって、まさに忘れられない一日になりました。
「この子、こんな顔するんだ。」
発表を見終えた保護者の方々の口からは、驚きとともに、どこか誇らしげな言葉が自然とこぼれ出てきました。
音楽が流れた瞬間にきりっと引き締まる表情、インストラクターの動きをひとつも見逃すまいとする真剣なまなざし——それは家でも学校の話の中でも、これまで一度も見たことのない顔でした。
「あんなに必死になってる姿、初めて見た気がする」「ゲームしてる時と全然違う目をしてた」「踊り終わった後の顔が、なんかもう子どもじゃなかった」。
言葉にしようとするとうまく伝えられないけれど、何かが確かに変わった——そんな感覚を、その場にいた保護者全員が共有していたようです。
ダンスというたった数時間の体験が、親でさえ知らなかったわが子の新しい扉を、そっと開けてくれた一日になりました。
最後に、今回レッスンを担当していただいたNONA先生に、ダンスのことから仕事としての魅力まで幅広くお話を伺いました。
Q. ダンスを仕事にしたいと考えている中高生へ、メッセージをお願いします。
「ダンスが好きだから、趣味のままにしておきたい」という声をたまに耳にします。でも面白いことに、そう言うのはダンスを仕事にしていない人たちばかりなんです。実際に好きなダンスを仕事にできている今の環境は、本当に恵まれていて幸せだなと心から感じています。
昔に比べてダンスに関わる仕事の幅はぐっと広がりました。プレイヤーとして舞台に立つ道だけでなく、プロデュースや指導、演出など、さまざまな形でダンスに携われるチャンスや機会が増えています。だからこそ、諦めずに続けてほしいと思っています。
Q.この仕事をしていて、特にやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
私がこの仕事を続けている一番の理由は、「チームビルディング」と「楽しさの共有」への想いです。今日も、初めて顔を合わせた4人が集まってくれました。練習を重ねるごとに少しずつチームワークが生まれていく、その過程が何よりも好きです。知らない者同士が同じ音楽を通してひとつになっていく瞬間に、この仕事の醍醐味を感じています。
Q. 最後に、今日の4人それぞれの良かったところを教えてください。
YUZUKI
最初はシャイな一面もあって、楽しんでもらえるかな、と少し心配していました。この時期の男の子は、感情を表に出すのが得意な子もいれば、そうでない子もいます。でも彼は「連れてこられただけ」にならずに、最後まで一生懸命取り組んでくれました。レッスンが進むにつれて体の動きがみるみる変わっていったのが、本当に嬉しかったです。
MAHO
最初は「できないかも」という気持ちが表情に出ていて、大丈夫かなと気にかけていました。でもステップのスピードを上げる場面で「やってみます」と前を向いてくれた瞬間から、どんどん前のめりな気持ちになってくれて。最後はスピードにもしっかりついてきて、一人のパートも堂々とこなしてくれました。その変化が本当に素敵でした。
YUKIHO
終始、誰よりも元気でいてくれました。「全力で頑張ります!」というオーラを全身から発していて、その前向きさはグループ全体の雰囲気を明るくしてくれる大きな力になっていたと思います。これからも興味のあることはもちろん、「ちょっとやってみようかな」と思えた機会にどんどん飛び込んで、いろんな経験を積んでいってほしいです。
SANA
彼女は自分をしっかり持っている子だなという印象を受けました。周りの雰囲気に流されることなく、自分のペースで真剣に取り組む姿が印象的でした。どんな環境に置かれても自分を信じて努力を続けられる、今のままのサナさんなら、きっと夢が叶っていくと思います。応援しています。
自分の体ひとつで音楽を表現するダンスの世界。振り付けを覚えること、リズムに乗ること、そして人前で堂々と踊りきること——どれも、今日この場に来るまでは想像もしていなかった体験だったかもしれません。
はじめは緊張で表情も固かった4人が、レッスンを重ねるごとに少しずつ変わっていきました。ステップが体に馴染んでいく感覚、振り付けがひとつにつながった瞬間の高揚感、そして発表を終えた後のあの晴れやかな顔——言葉よりも雄弁に、この一日の充実を物語っていました。
ダンスの面白さは、うまく踊れることだけにあるわけではありません。自分を表現しようとする気持ち、仲間と息を合わせる楽しさ、そして「もう一回やってみよう」と前を向く力。今日4人が手にしたのは、そういった、これからの人生のどんな場面にも活きてくる何かだったように思います。
この記事を読んでくれた中高生のみなさんにも、気になることに思い切って飛び込んでみてほしいと思います。新しい自分との出会いは、いつだって「やってみた」その先に待っています。